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12月20日(月)る プログラム出品、アピチャッポン監督の新作『MEMORIA メモリア』が2022年3月4日(金)より日本公開へ


【ロードショー公開】


2021年12月20日(月)「鎌倉山・古民家ハイブリッド映画祭」る プログラムで美術作品をスクリーンで上映したアピチャッポン・ウィーラセタクンによる新作映画『MEMORIA メモリア』が全国ロードショーされます。


日本公開の公式サイト:



アピチャッポン・ウィーラセタクンの最新作『MEMORIA メモリア』は、過去の監督作『ブリスフリー・ユアーズ』『トロピカル・マラディ』『ブンミおじさんの森』につづき、「カンヌ国際映画祭」で4度目の受賞を果たした。


第74回「カンヌ国際映画祭」審査員賞受賞の後、2021年「カイエ・デュ・シネマ」ベスト3に入り、全米映画批評家協会賞の撮影賞ノミネート、第94回「アカデミー賞」国際長編映画賞コロンビア代表に選出など、世界の賞レースで注目の作品。


配給: ファインフィルムズ

日本公開:2022年3月4日



 

【劇場プログラム】

12/20(月)4日目15:00〜

る プログラム

美術作品『憧れ地』その2 トーク付上映


ビデオ参加:アピチャッポン・ウィーラセタクン(映画監督、上映作監督)

聞き手:鈴木朋幸(本映画祭ディレクター)


 

アピチャッポン・ウィーラセタクン

1970年バンコク生まれ。

タイの東北部、イサーン地方のコーンケンで育つ。両親はともに医者で、子供の頃は父の診療所が遊び場だった。当時の楽しみは、街の映画館に行くこと。

コーンケン大学で建築を専攻し、卒業後は建築士として働く。次第に映画への情熱が強まり、24歳の時にシカゴ美術館附属シカゴ美術大学に留学。アッバス・キアロスタミ、ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤンらによる各国の映画に惹かれる一方で、ジョナス・メカス、マヤ・デレン、レン・ライらの実験的な手法に出会い、商業映画とは別の映画が存在すると知る。そこで個人的な映画をつくろうと決意。

タイに帰国後の1999年、大手とは一線を画するため、自分の制作プロダクションを設立。キック・ザ・マシーン・フィルムズと名付けた。2000年に初の長編映画『真昼の不思議な物体』完成。

2002年、監督作『ブリスフリー・ユアーズ』が「カンヌ映画祭」ある視点賞を受賞。2004年、監督作『トロピカル・マラディ』が「カンヌ映画祭」コンペティション部門で審査員賞。2010年、監督作『ブンミおじさんの森』が「カンヌ映画祭」でタイ映画史上初のパルムドール(最高賞)受賞を果たす。

現代アートの領域でも世界的に活躍。映画『ブンミおじさんの森』(2010)と並行して、美術作品と写真、アート本の制作をした「プリミティブ」プロジェクトを発表する個展が、ドイツ・ミュンヘンのハウス・デア・クンスト、パリ市近代美術館、N.Yのニューミュージアムなどへ巡回。


かつて一緒にクリエイティブ集団、プロジェクト304を創立したタイ人キュレーター、クリッティヤー・カーウィーウォンが企画した個展が、2016年にチェンマイのマイイアム現代美術館を皮切りに、香港・パラサイト藝術空間、米・オクラホマシティ美術館、台北市立美術館などを巡回。


タイの写真家・美術家、チャイ シリと共同名義で、2012年「ドクメンタ13」に出展。ふたりは、2013年「シャルジャ・ビエンナーレ」で金賞(最高賞)を受賞。2018年、森美術館「MAMプロジェクト025」で日本人アーティスト、久門剛史と協働したインスタレーション《シンクロニシティ》(2018)が、2019年「ヴェネチア・ビエンナーレ」でも展示。


2015年に初の舞台作品として上映パフォーマンス「フィーバー・ルーム」を作・演出。韓国・広州の国立アジア文化殿堂での初演後、ベルギー、フランス、ドイツなどで上演。KAAT神奈川芸術劇場や東京芸術劇場でも公演している。


日本においては、2001年にS-AIRの招聘により、札幌で人生初の滞在制作を行う。2008年、東京のスカイ・ザ・バスハウスで初個展。2013年「福岡アジア文化賞」受賞。東京都現代美術館、青森県立美術館、横浜美術館をはじめ、各地のグループ展へ出品多数。京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA開館5周年記念、東京都写真美術館の総合開館20周年記念、それぞれで個展を開催。


2017年ワタリウム美術館「坂本龍一|設置音楽展」で、坂本龍一とのコラボレーション映像を出品。​それまでの映画やアートで使用した音をコンピレーションアルバム「Metaphors」で発表し、坂本龍一のコメントが掲載された。2020年、多摩美術大学の特任教授に就任して、大学院生が対象の「エクスペリメンタルワークショップ」を担当。


2021年には、札幌文化芸術交流センター SCARTSによる札幌市「西2丁目地下歩道映像プロジェクト」で映像作品「憧れの地」を発表。

 

鈴木朋幸(本映画祭ディレクター)


1967年東京生まれ。1990年東京の大学を中退して、マンハッタンに渡る。コロンビア大学、ニューヨーク市立大学ブルックリン校を経て、ニューヨーク大学(NYU)に編入。在学中より美術展やイベントを手がけ、NYU卒業後はNYのギャラリストとして活躍。


1996年帰国。同年8月より、水戸芸術館に勤務。広報担当として、在職中に最多で年間3,250人の特別来館者に対応。市民団体による「水戸映画祭」「水戸短編映像祭」を水戸芸術館に誘致して、自身は世界各地の映画祭より作品選考の依頼を受ける。2000年からアーティストやインディーズ監督の映画プロデュース開始。


2002年よりフリーランス。アート映画の企画、製作、上映を手がけ、マシュー・バーニーやビョーク、アピチャッポン・ウィーラセタクンの映画に関与。


​2006年トモ・スズキ・ジャパン有限会社を設立。都市の文化創造をビジョンに掲げ、クリエイターとのプロジェクトを推進。


2015年インターネット大学院、Bond-BBTでオーストラリアの経営学修士(MBA)取得。1.5年で修了は歴代最速タイ記録。


ストレングスファインダー®の資質は、「最上志向」「達成欲」「社交性」「親密性」「自我」。美術館の自立運営(経営)を研究中。脳卒中の親を在宅介護して21年目。



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